設立の目的と活動計画

@LRTって何ですか?路面電車って昔の話じゃないの?

 LRTとは、ライト・レール・トランジット(Light Rail Transit)の略で「ハイテク 路面電車」「次世代路面電車」「スーパー路面電車」などと訳されています。従来の路面電車より高性能の電気軌道車両(LRV=ライト・レール・ビーグル、Light Rail Vehicle)を用い、お年寄り、車椅子利用者、幼児でも簡単にかつ安全に乗り降りが出来るように、電車の床を低くし、プラットホームとの段差をなくしてバリアフリー化ができるなどの特徴を持つ路面電車です。

 池袋の駅前から護国寺方面に路面電車が走っていたことがありました。昭和12年から地元の要望から検討を始め、完成したのは昭和14年、池袋は路面電車によって大きく街が変わりました。以来昭和44年に廃線になるまで、まちに大きく貢献したと考えています。今も残っている都電と同じ形です。

 今、日本国内では今年3月に岐阜で路面電車が廃止となりました。しかし世界の潮流はむしろ「新たに路面電車を見直そう」という方向に進んでいます。
 自動車社会のアメリカでも大都会ヒューストンやダラスなどでLRTが新規に導入されているように、欧米では「LRTルネッサンス」といわれLRTの新規導入が相次いでいます。
 日本の国土交通省も欧米各国に遅れまいと、LRTへの色々な交付金、助成金を用意して自治体から手が上がるのを待っている状態です。


Aなぜ、池袋に路面電車なの?

 東京都内では、大規模な再開発が行われ、東京駅、品川駅、六本木、汐留など新しいスタイルを感じさせる街が展開しています。
 副都心池袋と呼ばれながらも、池袋駅の乗降客が減少する中、地下鉄13号線開通を控え、池袋駅が通過駅になる事が考えられます。
 池袋に必要なのは、他の地区と同じ事をするのではなく、新しい都市文化を引き出す、インパクトのある魅力の再生・創造です。
 東池袋4丁目地区再開発(住居系マンションが中心)、都市計画道路環5の1などビックプロジェクトが行われています。サンシャインオープン以来のインパクトを与える機会は、今しかないのです。
 居住者に「優しく」、来街者には「環境に考慮あるおもてなしが出来るまち」として再生できるアイテムなのです。

B区の財政が厳しい時に、路面電車なんて無謀だ。すぐ止めた方がいい!

 そんな声も、まちなかで確かに聞きます。
 区の財政を多額にかけて、ただLRTを走らせようとするのは私たちも反対です。
 昨年、豊島区が試算したLRTの事業採算性は1つのモデルに過ぎません。事業主体や運行形態、運賃設定、車両代、車庫賃料など前提条件によって、事業の総コストや採算見込みも変わります。事業の運営方法は区直営、民間、第三セクターなどいろいろな可能性が考えられます。区の税金を使うのでなく民間事業で行う発想にも挑戦できます。
 国の動きは、2004年2月に「LRT推進議員連盟」が、超党派の国会議員約60人の加盟で発足し、来年度から積極的な自治体に向けて「LRT整備費補助」を設け、導入促進を図る方針です。

C3路線が候補、どこが最初?(路線MAP)

 どの路線もそれぞれ魅力的なのですが、雑司ヶ谷ルートを初めに考える必要があります。環5の1の道路空間の使い方の検討が進んでいますし、地下鉄13号線工事も始まるので、今やらないとLRTなしの状態で計画が進んでしまい手遅れになってしまいます。他の2路線は、今後再開発との時期的な兼ね合いも考慮しながら順次検討していきます。さらにはそれぞれの線の延伸や西口へと、どんどん展開していきます。

D路面電車ってもう昔のものなんじゃないの?

 日本国内では今年の3月に岐阜で路面電車が廃止となってしまいましたが、世界の潮流はむしろ「新たに路面電車を見直そう」という方向に進んでいます。自動車社会のアメリカでも大都市ヒューストンやダラス等でLRTが新規に導入されているように、欧米では「LRTルネッサンス」と言われLRTの新規導入が相次いでいます。日本の国土交通省も欧米各国に遅れまいと、LRTへの色々な交付金、助成金を用意して自治体から手が上がってくるのを待っている状態です。池袋は新設1番乗りを狙っています!

ELRTは本当に誰にでも優しい乗り物なの?

 LRTのLはLight(軽い)で、普通の鉄道(Heavy重い)の対語です。重量の違いと軽い設備で作れるという意味もあります。優しい乗り物であるためには、ユニバーサルデザインの視点による、車両、乗り降り、輸送システム、街並みなど、その作り方が大切です。乗り場と車両の段差が無い、運行時の振動が少ない、電車内が狭くない、走行や乗り降りに時間がかかりすぎない、空気を汚さない、などの夢をかなえる新しい交通のつくり方で、私たちのホスピタリティー(人を迎える気持ち)を表すシンボルにしたいのです。

FLRTが走る高齢社会の「池袋」って、どういうイメージ?

 2007年問題とは、団塊の世代が退職を迎え、セカンドステージに向かう社会が始まることが前提です。まさにLRTが走る近未来の「池袋」は団塊世代の自由時間に対する「まち」なのかもしれません。吉田拓郎や小田和正が10年後には70歳手前を考えると、かなりアクティブな高齢社会の到来を予想できます。学習・運動・消費に勤労と全てに意欲的な熟年者が多くなる「まち」に最も必要とされるのは、《移動手段》ではないでしょうか?どこへでもストレスなく行かれ、いろんな人や刺激に出会える。それを可能にする快適な移動手段として、新しい交通システムが望まれる。それこそLRTが活躍する「池袋」の時代です。

G路面電車が環境にやさしいというのはなぜ?
その技術はどこまで進んでいるの?

 路面電車は、自動車に比べて@輸送能力が優れていること、A二酸化炭素(Co2)の排出量が極端に少ないこと(自動車の9分の1)から、環境効果を伴う次世代型の乗り物として期待されています。自動車の電気駆動の技術も進んでいますが、路面電車も技術開発が進み、国内企業等が、ハイブリットカーや家電などに使われているリチウムイオン電池やニッケル水素電池による駆動で架線のいらない路面電車(LRV)の開発計画を発表しています。
 路面電車は国際的にも課題となっている運輸部門のCO2削減に貢献する快適な都市型公共交通のモデルなのです。


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